英語の /r/ /l/ 日本語のラ行・・その ② 異なる調音

英語の ・ / r / アール の音 ・/ l /エルの音 ・日本語のラ行・
 これら3種の音の「発音の方法」(調音)は異なっている。
どれも同じ音ではない。その「発音の方法(調音)」を見て
みましょう。
本稿では /l/ 音のみを扱います。


英語の /l/・・・
  ・ 呼気が続く限り継続して発音しつづけられる継続音。
  ・発音記号は、[ l ]。アルファベットと同じ文字です。
  ・舌の先は、歯茎に軽く押し付けられ、呼気は舌の片側または両側から
   抜け出る。[ l ] のはじめは、舌は歯茎から離さない。
  ・「舌」は歯茎につけたままの状態から、スタートする。「ラ行」のように
   舌を「ポン」とはじかない。


下の文を、[ r ] [ l ] の練習にどうぞ。
 ・I like reading and listening to records.(読書やレコードを聴くのが好き)
 ・Please try to dry the dress. (ドレスを乾かしてください)
 ・I will write a letter correctly.(正確に手紙を書く)
 ・Which do you like better, rice or lice? (米かシラミかどちらが好きですか)
 ・clay court(土のコート「テニス」) grass(芝) glass(グラス・ガラス)


語の最後に / l / が来たとき、舌先は歯茎に戻っている。言い換えると、
「舌先」はスタート時の / l / の位置と、同じ歯茎の位置に戻す。

   wool(ウール) rule(ルール) pool(プール) cool(クール・涼しい) 
    bottle(ボトル・ビン) little(リトル・少ない・可愛い)
   play baseball(野球をする) pull a rope(綱を引っ張る)


☆  [ n ]音が最後に来た場合は、舌は歯茎に押しつけられたままで、
  呼気は鼻に抜ける。この点が [ l ] と[ n ] の違いでもある。
     garden(ガーデン・庭) golden(ゴールデン・金の)
       opinion(オピニオン・意見)  
☆  [ l ] 音は、l ……… etter ( letter )、 l ……… eft ( left ) 「左」のように、
  息の続く限り、継続できる音である。